小林製薬は、紅麹事業からの撤退を決定しました。この決定は、紅麹を含むサプリメントに関連する健康被害の問題を受けたものです。
2024年3月22日、小林製薬は一部の紅麹原料に想定外の成分が含まれている可能性があると発表し、製品の自主回収や販売の一時停止などの措置を講じてきました。
この問題により、腎臓の病気などの健康被害が報告され、最終的に319件の死亡に関する問い合わせがありました。そのうち107件が製品摂取との関連を調査中で、21件の調査が完了していますが、因果関係についての詳細な回答は控えられています。
小林製薬は、2024年8月8日の取締役会で紅麹事業からの撤退を決議し、今後も被害者への補償や原因究明を続けるとしています。この問題に関連して、2024年6月期の決算では、特別損失として40億円以上を計上し、前年同期比で最終利益が81%減少しました。