以下は機能性表示食品の主要成分で届出数の多い順番にベスト10に比較したものです。
(出所:消費者庁「機能性表示食品の届出情報」より当社加工)
上表のようにGABAが最も多い成分で、全体の10.2%を占めています。届出数の多い主要な成分の成分について以下に簡単に説明いたします。
GABA(γ-アミノ酪酸)
GABAは脳や脊髄に存在するアミノ酸の一種で、精神を落ち着かせる効果があります。GABAを摂取すると、交感神経を抑制し、副交感神経を優位にさせるため、リラックス効果が期待できます。また、GABAには睡眠の質を向上させる効果も報告されています。
難消化性デキストリン
難消化性デキストリンはトウモロコシでんぷんから作られた食物繊維の一種です。難消化性デキストリンは、小腸で消化吸収されずに大腸まで届き、腸内環境を整える効果があります。また、難消化性デキストリンは血糖値の上昇を抑える効果や、コレステロール値を下げる効果も報告されています。
DHA・EPA
DHA・EPAは魚に含まれる脂肪酸の一種です。DHA・EPAは脳や目の健康に欠かせません。DHA・EPAを摂取すると、記憶力や認知機能の向上、視力の改善、老化の予防が期待できます。また、DHA・EPAには血液をサラサラにする効果や、心臓病や脳卒中を予防する効果も報告されています。
ルテイン
ルテインは緑黄色野菜や果物に含まれるカロテノイドの一種です。ルテインは目の健康に欠かせません。ルテインは視力の低下や目の疲れを予防する効果があります。また、ルテインには白内障や黄斑変性を予防する効果も報告されています。
ブラックジンジャー
タイ原産のショウガ科バンウコン属の植物です。タイではクラチャイダムと呼ばれています。タイでは伝統的に、膝や腰の関節に不安があるときは、ブラックジンジャーを煎じて食してきました。ブラックジンジャーは、タイ政府厚生省より安全で健康に良いものとして「プロダクトチャンピオン」の一つに選ばれています。タイ政府からのお墨付きを与えられた有用植物です。また、日本でも機能性表示食品の原料として話題になっています。
ブラックジンジャーには、脂肪燃焼を助けるフラボン類であるポリメトキシフラボンが含まれています。ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンは日常活動時のエネルギー代謝において、脂肪を消費しやすくする機能があることが報告されています。
イチョウ葉フラボノイド配糖体
イチョウの葉に含まれるフラボノイドの一種です。イチョウ葉には、血流を改善する作用や、脳の働きを高める作用などがあり、イチョウ葉フラボノイド配糖体にもこれらの作用が期待されています。
ビフィズス菌
腸内細菌の一種です。ビフィズス菌は、善玉菌と呼ばれ、腸内環境を改善する作用があります。ビフィズス菌は、乳製品や発酵食品などに含まれています。
イヌリン
イヌリン含有野菜やキクイモなどに含まれる水溶性食物繊維です。イヌリンは、腸内環境を改善する作用や、血糖値を下げる作用などがあります。
葛の花由来イソフラボン
葛の花に含まれるイソフラボンの一種です。イソフラボンは、女性ホルモンに似た作用を持つため、更年期障害の改善に効果が期待されています。
アスタキサンチン
カニやエビなどの甲殻類や、イクラなどに含まれるカロテノイドの一種です。アスタキサンチンは、抗酸化作用や、目の健康を守る作用などがあります。
L-テアニン
緑茶に含まれるアミノ酸の一種です。L-テアニンは、リラックス効果や、睡眠の質を向上させる作用などがあります。