トクホで許可を取得した食品で使用している成分で多い順番のグラフが下記となります。
(出所:消費者庁「特定保健用食品許可(承認)品目一覧」より当社加工)
上表のように難消化性デキストリン(食物繊維として)が全体の34.7%と最も多く、以下サーデンペプチド、キトサン、マンノオリゴ糖、茶カテキン、CPP-ACP、カルシウム、L.カゼイン、乳果オリゴ糖、大豆たんぱく質、サイリウムとなります。
それぞれの主な働きは以下のようになります。
デキストリン
デンプンから作られた炭水化物です。食物繊維の一種であり、水に溶けやすいです。デキストリンは、食品の増粘剤、甘味料、充填剤として使用されます。また、エネルギー源としても使用されます。
サーデンペプチド
サーモンから抽出されたペプチドです。ペプチドは、タンパク質を構成する小さな断片です。サーデンペプチドは、コレステロール値を下げ、炎症を抑える効果があります。また、抗酸化作用もあると考えられています。
CPP-ACP
カゼインホスホペプチドとアモルファスカルシウムホスフェートの複合体です。カゼインホスホペプチドは、牛乳に含まれるタンパク質の一種です。アモルファスカルシウムホスフェートは、カルシウムとリン酸の化合物です。CPP-ACPは、歯の再石灰化を促進し、虫歯を予防する効果があります。また、歯周病を予防する効果もあると考えられています。
キトサン
カニやエビなどの甲殻類から作られる多糖類です。食物繊維の一種であり、水に溶けにくいです。キトサンは、コレステロール値を下げ、便秘を改善する効果があります。また、抗菌作用もあると考えられています。
マンノーオリゴ糖
オリゴ糖の一種です。オリゴ糖は、糖が2〜10個結合した糖の鎖です。マンノーオリゴ糖は、腸内細菌のバランスを整え、腸の健康を改善する効果があります。また、アレルギーを抑える効果もあると考えられています。
茶カテキン
緑茶に含まれるポリフェノールの一種です。ポリフェノールは、植物が有害な物質から身を守るために作り出す物質です。茶カテキンは、抗酸化作用があり、細胞を傷つける活性酸素から体を守る効果があります。また、脂質の吸収を抑える効果もあると考えられています。
カルシウム
骨や歯を強くするミネラルの一種です。また、神経伝達や筋肉の収縮にも関与しています。カルシウムは、牛乳や乳製品、葉物野菜、魚介類などに多く含まれています。カルシウムは、成人の1日の推奨摂取量は1000mgです。
L.カゼイ
乳酸菌の一種です。腸内環境を整える効果があり、便秘や下痢を改善する効果があります。また、アレルギーやアトピー性皮膚炎を改善する効果もあると考えられています。L.カゼイは、ヨーグルトやチーズ、発酵食品などに多く含まれています。
乳果オリゴ糖
オリゴ糖の一種です。オリゴ糖は、糖が2〜10個結合した糖の鎖です。乳果オリゴ糖は、腸内細菌のバランスを整え、腸の健康を改善する効果があります。また、アレルギーを抑える効果もあると考えられています。乳果オリゴ糖は、母乳や果物、野菜などに多く含まれています。
サイリウム
オオバコの種子の外皮から作られた食物繊維です。水溶性食物繊維であり、水に溶けるとゼラチン状の物質になります。サイリウムは、便秘を改善し、コレステロール値を下げる効果があります。また、糖尿病や肥満を予防する効果もあると考えられています。サイリウムは、サプリメントや食品に多く含まれています。
大豆タンパク質
大豆から抽出されたタンパク質です。良質なタンパク質であり、必須アミノ酸をバランスよく含んでいます。大豆タンパク質は、筋肉量を増やし、体重を減らす効果があります。また、コレステロール値を下げ、心臓病を予防する効果もあると考えられています。大豆タンパク質は、豆腐、納豆、豆乳、テンペなど、さまざまな食品に含まれています。